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おマエさんはコバンザメの糞さ(検索のはなし)

 

 

 

 おマエはコバンザメの尻にくっついているコバンザメの糞さ……
            

       f:id:sarabachi:20170317182603j:plain                        マエシンイチ

 

 
 マエシンイチはいきなり何を言うのか。
 ツカミってやつだろうか。
 

 

 先日はふざけたマンガを載せちまった。

 でも結局アクセスは伸びなかったな。  

  

 今日は一転マジメなことを話しましょう。
 さあ何を考えようかな。
 頭の中を検索したら、「検索」という単語が思い浮かんだ。
 俺は「検索」の構造について考えたい。
 たぶんややこしいハナシになるね。


 

  
 知りたいことがある。
 お前サンの知りたいことがあり、グーグルやヤフーの検索画面があり、そこに言葉を入力する。
 ここまでは正しい。
 正しいというより、そういう検索法しかないので、アタリマエのことである。
 アタリマエのことから疑っていきたいもんだ。
 はっきりいって俺はインターネットとのつきあい方が、未だよく分からない。
 

 だから彼に、自己紹介でもしてもらいましょうよ、とこういう訳だ。
 それでなくとも知ったかぶりの多いウェブ世界だ。
 ユックリ考えればよい。



 知りたいことをなんでも知っているふうなケンサクである。
 彼を逆立ちさせれば、知りたくないことは何も教えぬケンサクであって、知らない言葉は入力できないからである。
 我々は知っている言葉の周辺しか調べられん。
 知りたいことは、知っていることの近くにある。
 遠くとは何か。



 全く知らない言葉、たとえば「長新太」を知らないヒトがいる。
 多分知らないだろう。
 長新太という言葉を見るか聞くかしなければ、つまりこの文を読む前は、長新太を検索することはできない。また知りたがることができない。
 要するに未知に二段階あると考えればよくて、全く知らないか、部分的に知らないかで、検索が可能なのはあとの方ということになる。
 
 長サンはユニークな絵本作家のヒトである。
 シュールでおもしろい絵本を描くのだよ。
 宇宙的なナンセンス、これを読まなくっちゃあ、ジンセイまるっきりソンだ……
さあ早く検索、検索……

 ヘタな宣伝文だなあ。
 長新太を宣伝するのは難しい。ユニークなものは言葉にしにくいからである。類似品や比較するものが無いので、だから唯一神は名前すら持たない。
 なんだか神が出てきてしまったのは、名前の無いものには近づけないということを考えているからだろう。
 
 名無しのものをネット上で探せればよい。
 無名の面白いブログをね。
 「マエシンイチ」など、名無しといってよいほど知られていない。
 だから検索する契機がない。
 だいたいアクセス数、ひとケタよ。
 結構いいこと言ってんのになあ。
 そう思うブロガーはたくさんいるだろう。
 トホウにくれてもしょうがない。
 もともと「面白いもの」をネットで検索するのは難しい。
 世間にとって「面白いもの」が現れるだけで、そんなもの俺にとって面白いものでない。




 有名←→無名という構図は検索を考える上ではずせない。
 名前を呼ばれれば、名前が有るので、たくさん呼ばれるほど有名な名前ということになる。
 名前は呼ばれるほど、有る。
 一度も呼ばれないのであれば、そんな名前は有っても無いようなものだ。
 ネットなら検索回数だ。
 
 だから名を売るためには、自分の名を連呼したらよい。
 ネット上ならコピーしてばらまけ。
 短いフレーズをつけてな。
 マエシンイチです。ステキなブログを書いてますとな。
 ネット上の主要な道路を、選挙カーでかけずり回るといい。
 そんなことは知らせなくていい。
 知りたくもない情報はウルサイ。
 
 「ウルサイ」について考えをすすめるとどうなるか。

 

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 前回の記事でこういうことをネコに言わせた。じっさいネット上の広告は、うるさくてかなわない。
 まあタダで使わせてもらってるから……
 ウルサイ広告を消すために金をとることがあるようだ。
 騒ぐのを黙らせるから金よこせ。
 静かな場はタダじゃないってことだ。
 SNSならタダだよ、っていってもどこかで場代をとっているのだろう。
 どんなものでもタダじゃない。
 騒いだり、黙ったりさ。
 そのたびに金が要る。

 なんかジジくさい文になってきたな。

 *
 

 さあ、検索、言葉、名前、宣伝、ノイズ(ウルサさ)と出てきた。
 そうしてなぜかしらん、オジさんが出てきた。
 どんなオジさんだろうか。

 「検索してもウルサイ情報ばかり出てきて、ちっともゴールにたどりつかん!」
 そうパソコンの前で叫ぶような、オジさんなのだ。
 「なんだ! ちっとも面白くないじゃないか」
 ジツにその通りで、面白くないのは周りの人間が面白くないことに夢中になっていることだ。
 それでしまいには
 「ネットばかりやってるワカモノはばかだ!」なんて言っちゃう。
 かっこいいですな。
 息子のスマホを窓から放り投げたりしてさあ。
 僕はそんなヒトはけっこう好きですね。
 やすやすとスマホデビューするオバさんよりはね、頑固オヤジがね、まあ男の方が時代に取り残されやすいな……ええと、何の話だっけ?

 検索だよね。
 そのオジさんはね、検索がヘタッピだった。なんかね、田舎に旅行するのが趣味らしいんだな。温泉とかさ、景色のいい海辺のレストランとかさあ。そういうの調べられたらよいじゃん、と思ってネットをやりはじめたんだ。
 ところで、検索がヘタとはどういうことだろうか。
 彼は一本指でグーグル検索にこう入力する。
 「うつくしい景色」
 彼はウム、とうなずきさえした。間違ってはいない。おもむろにエンターキーを押す。
 そうしたら何かオーロラの画像が出てきた。
 何じゃこれは。
 オーロラなど別に見たくはない。もっとひなびた旅館とかが出てきてほしかった。そういうところでアユの塩焼きや山菜ごはんを食べたい。それが知りたい彼なのだ。
 そこでこうなる。
 「うつくしい景色 うまい飯」
 もっともだ、とオジさんは思った。
 僕もそう思う。もっともだ。
 オジさんは美しい景色を見たいのだし、そこでうまい飯を喰いたい。間違ってない、オジさんはおかしくない。そう言って彼の背中をドンと押してやりたく思った。
 ドン!
 『夜景の美しい高級レストラン・デートスポット10選』
 そういうタグイが画面にずらずらと現れた。

 
 この辺からオジさんはイライラしはじめた。
 なぜ知りたいことが出てこないのか。
 「俺の検索の仕方がおかしいのかな」
 首をひねるオジさんだった。僕はそうは思わない。オジさんはちっとも変じゃない! そう言ってひねった首を戻してやりたく思った。
 「或いはパソコンの方がおかしいんだな」
 「まさにそうです、オジさん」
 「どっちかといえば俺よりパソコンの方がおかしい」
 「そうに決まってますよ。デートスポット10選なんてどうかしてますよ……バカにしている」
 「まあ若者向けの機械だからなパソコンは」
 「スッカリ騙されてますね」
 「ウム、若者ならな。しかし俺はだまされん」
  オジさんとパソコンはなんだか勝負のカタチになる。僕はもちろんオジさんの方を応援する。
 「俺は知りたいことを知る権利がある。そうだよな」
 「もちろんです、オジさん」
 「そして知りたくないことを知らん権利がある。そうなるな」
 「知らん権利……」
 「デートスポットなど知りたくもないから、俺には知らない権利がある」
 「たしかにウルサイ情報が邪魔です」
 「若者向けの情報を無くすためにはどうするか。むろん『老人向け』と入力する。そうだな?」
 「マトが絞れてきましたな」
 「さらに『田舎』という単語もつけ加えたらどうだろう」
 「バッチリと言うほかない」
 「いいや、まだ、まだ。『いたれりつくせり』も追加しよう……」
 
 うつくしい景色、うまい飯、老人向け、田舎、いたれりつくせり=???
 という質問だ。
 
 グーグル検索がはじき出した解答はなんであろう
 「食事のおいしい 介護付き老人ホーム」であった。
 
* 

 オジさんをバカにするより先に、検索している内になんだか自分の頭を検索しているようなドウドウ巡りっていうか、なんていうか、イライラして、何ていうんですかね、アレ。言葉が出てこないんだな。
 たとえば欲しいものを検索して、全然出てこなくて、色々回っている内に自分の欲しいものが何だか分からなくなって、しまいには自分の欲を検索しているような感じのな。言いにくいですねえ。
 逆にネットの方から検索されてるような、ネットで調べてるつもりが、ネットから調べられてるようなそんな気になるね。
 まあ、分かりにくいかな。
 ネットが道具だとすれば、道具に翻弄されているヤツは、使い方が下手だってことだ。
 

 
 要するに美しいだの、面白いだの曖昧なことをケンサクに訊いても、ハッキリした答えが返ってくるはずもない。
 曖昧なことをキカイに訊いたということである。
 曖昧な答えをキカイは返すにちがいない。
 分からないって言えばいいのにな、ケンサクは。
 「面白いブログ」と入力して検索したらな。
 「そんなの人によって違いますよ」と注意してくれりゃいいんだ。
 そんなの誰も答えられん。
 そこに誤解がある。
  ヘタなやつはそこを誤解していて、迷子になる。
 自分の曖昧な価値観が言葉にならなくて、さまよってる感じだ。
 そんなことは思わない人の方が多数かな。適当に提出されたエンタメが、「面白いもの」になるね。
 

 
 じゃあ検索のウマい使い方はどういうのかっていえば、地図のことだ。ウマいっていうか、簡単なことで番地を入力すればもう用は済む。カンタンじゃないか。
 知っていることと知らないことが明確だ。

 何を知らないのかを知っているので、住所Aという記号=地図のある位置A、という等式があるから、すぐ答えが返ってくる。
 面白いブログ=?、という式は成り立たないね。
 曖昧な問い=曖昧な答えだ。
 美しい女性=?、という式もまあ、固定されない。
 美女ランキング一位の女性ならすぐ見つかるが。
 エッチなビデオ=?、という式も無い。
 無いけど、探しちゃうが。
 適当なところで満足するがいい。


 だからさっきの誤解というのは、曖昧な問いに対してカンタンな答えを求めることだ。
 俺、なんでもネットで検索するやつは、やっぱりアホになると思うんだよね。
 さっきのオジさんじゃないが。
 こういうのはもうあんまり言われなくなったな。みんなウマく使ってるのかね。ケンサク氏とウマくつき合えているのでしょうか。
 っていうのはさ、ネットで「ユックリ」はダメなことなんだよね。
 立ち止まってウーンと考えさせるサイトは少ない。

 考える前にクリックせよ、みたいな感じがあるな。
 閲覧させたもん勝ち。その辺テレビとおんなじだな。
 クリック数を競ってるから、まあそういうサイト作りになる。
 だいたい「速い」がよいことだ。
 処理が速いパソコンはよいパソコンだ。
 速く正確な答えを出す。
 計算機だからだ。



 やっぱりケンサクとずっとつき合っているヒトは、考え方が似てくるね。
 なんでもカンタンに、すぐ「まとめ」に入って、ユックリ話せやしない。
 何かそういうヒトが増えてきたな。
 気のせいではないと思う。
 すぐ「ツッコミ」を入れるでしょ。むかつくよね。ツッコミってのは「まとめ」の方ですよ。なんだか複雑な話を始めるとカンタンに「ボケ」にされちゃうフンイキだな。
 今は分かりやすいハナシの方が人気がある。
 分かりやすい人間の方がモテるんですよ。ちくしょう!
 こういうヒトですってな。
 おでこにレッテルを張っておくといい。
 そういうキャラさ。
 どういうことを言うヒトかあらかじめ分かっていた方が安心だ。
 カテゴリー別にな。
 まとめておけばいい。
 まとめてカンタンな墓に放り込んじまえ。
 ざまみろさ。始末がいいんだな。

 分かりにくいハナシってのは……そうだね。この記事の文も分かりにくい方に入るな。そうすっとモテない方になる。困ったなあ。
 モテたいねえ。
 
 何というかなあ。
 ネット上でもてるためにはさあ。
 検索されやすいようにしなくちゃねえ。
 そういうブログデザインにするべきですねえ。
 ねえ。
 コバンザメの糞なんて単語、誰が入力するんですかね。
 
 何かアクセスの多い、有名なサイトにな。
 その片隅にな。コバンザメみたいにくっつけてもらえばいいや。
 

 
 コバンザメの糞にくっついた金魚のフンのフン……
 
 

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 糞切れが悪いが今回はこれでおしまい。
 たぶんこの話はもう少し続くね。
 

 
 
 

 

 

 

 

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